2008/10/29

本屋で出会った

昨日のこと。
目黒の古本屋で、ある本に出会った。

松浦弥太郎さんの「最低で最高の本屋」という本に〜
タカネユカがぁ、、目黒の本屋でぇぇ、、  出会ったぁぁぁ〜
(ウルルンの下条アトム風)

この本を見つけたときは、「やった!!こりゃ出会いだな!」っと思った。
以前、友達に文筆家・松浦さんのことをお薦めされて何となく気になっていた。

今月の「BRUTUS」に松浦さんが出ていて、しかも山特集で、山好きとしては
たまらん特集で、表紙もかわいいイラストで。。なもんで即買いした。

そんな訳で、ここ最近は松浦弥太郎さんに急接近。

「最低で最高の本屋」にこんなことが書いてあった。

序文に「就職しないで生きる方法」について書いてあって、(まさに今の私にぴったり)
グッときた文章。


「就職しないで生きる方法は、どんな方法なのかと問われたら、僕はこう答えます。
絶対に諦めないこと。自分がいちばん得意とする何か。他人が喜んでくれることで
自分も嬉しくなる何か。いちばんにはなれないけど自分にはこれしかできない何か。
色々あります。その道のりは長いかもしれません。辛くて大変かもしれません。
生活も苦しいかもしれません。でも、きっと幸せと感じる一瞬は手にできるはずです。
一日のなかで、良かったと思えるひとときと出会えるはずです。君でなければだめなんだと
誰かから必要とされるときが来るはずです。また、仕方なく就職していても、
諦めずにその思いを失わないことで、今日の辛いことも乗り越えることができるかも
しれません。そんなふうに今すぐはできないけれど、いつか、と思う選択肢もあるのです。
不真面目なのではないし、人間失格でもありません。
毎日を少しでも幸せに生きよう、そうするにはどうしたらいいのかと日々思うことが
できれば、僕はどんな生き方、過ごし方でもいいと思います。
それが自由ということです。人にはその人にしかわからないそれぞれがあるから、
歩む道もたくさんあって、その道にそれぞれの良さがあって、それは選ぶことが
できて、選ぶものがなければ新しく作れば良くて、何回やり直しても良くて、
止まったり引き返したって良いのです。」


ちょっと長いけどこんなことが書いてあった。
この文章を読んで、すごく励まされた。

やっぱり諦めないで続けていくことが大事なんだなぁとつくづく思った。

そういえば、前に読んだ唐沢寿明の自伝「ふたり」にも
似たようなことが書いてあったなと思い出した。

「失敗し続けてわかったことのひとつは『望んだことは叶う』という
単純な事実。
 必ず、いつかは、あきらめさえしなければ。。。。

必ず、いつかはだれか、自分を見つけてくれる人が出てくると信じてほしい。」

おぉ、やっぱ諦めないことが大事なのね。


グットタイミングで松浦弥太郎さんの本と出会えて
よっかったわぁと思えた昨日だった。

松浦さんを紹介してくれた友達に、感謝!


おぅ。。このブログをアップしてみたら松浦さんの
引用文が、変に改行されてた。。
読みづらいかも知れないけど、ご勘弁を。。


2008/10/23

横浜トリエンナーレ

噂の横浜トリエンナーレに行ってきました。

私の一番のお気に入りは、三渓園です。
その中でも特に感動したのが中谷芙二子の作品。

インスタレーションの本質的なのを見た感じでした。
自然の美しさ、到底人間にはかなわない底知れぬ自然の威力、偉大さに
気づかされる作品でした。

表面的なものだけを覆うんじゃなく、ちょちょちょいっとツボをついて
本質を見せるうまさ、パワフルさが「あ〜、これぞアーティストだなぁ」
と思うのでありました。

他にも、場の強さの中で溶け合ってる作品とかステキでした。
合掌造りの建物の中に入れたのも感動しました。

友達と、「すっげぇ〜〜、わぁ〜〜すぅ〜〜ごいねぇ〜〜〜!!」の連続。

ベンチでくつろぎまくってる猫。
目がイッちゃてます。
くつろいでたとこ邪魔してすんませんでした。

そのあと、みなとみらいのほうに来て作品見ました。

歩きまくって、疲れ果てたので、あまり良く覚えてない。

ただ覚えてることと言えば、オノ・ヨーコのスタイルが良かったことと、
マシュー・バーニーの映像が強烈だったこと。。かなぁ

夜の山下公園で飲んだ「横浜ビール」が、最高にうまかった!!

中華街にも行ったなぁ。
あの、ギンギラギンにギラギラコテコテうさん臭いところが好きです。


トリエンナーレは、もう一回行かないとな。

2008/10/21

ほっと一息ゆうこです

「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」

最近このことわざが、よく頭の中を過る。

制作してるときは、大変だったりするけど
展示が始まって終わっちゃえば、その大変だったことも
けろっと忘れて、また日常に巻き込まれて行くからだろうなと思う。

んで、また展示前の切羽詰まった時期になると
「あぁ〜、そうだった〜、これこれ、この大変さ、思い出したわぁ。」
ってな具合になる。

私は、良くも悪くもバカだなぁと思う。

「のどもと。。。」
このことわざは、他のことでも思うところが多々ある。

昔の人は、良く言ったもんだなと感心してしまう。

あ、タイトルとは全然関係ないね。

日本海

高田の花ロードのつづき。。

直江津の海にも行ってきた。
日本海。
太平洋側に住んでるもんで、日本海は新鮮!パラレルワールド!

海水が透明で、びっくりした〜。感動した!
水平線は、エメラルドグリーン。。。
普段、見慣れている湘南の海とはだいぶ違った。

砂浜が、ふかふかしてた。
砂浜から、キノコが生えてた!!

ピンクの貝殻拾ったり、足だけ海に入ったりして気持ちよかった〜。

日本海にも、たくさんサーファーがいて驚いた。
日本海には、サーフィンする人はいないのかと勝手に思ってたもんで。。

日本海っていうと、東映の映画の始まりに出てくる、あの波がザザザザップ〜ン!!
っていう寒くて荒々しいイメージが強いもんで。

日本海っていいなぁ〜

2008/10/19

高田の花ロード

新潟の高田で「城下町高田花ロード」という公募展に参加してきました。
アートディレクターは、北川フラムさんです。

この公募展は、中心市街地の活性化を目的としたものです。
年に一度、秋に3日間、高田の街は花の作品でにぎわいます。
主に、地元の方々が出品していますが、私を含め東京周辺からも十数人が(元こへび隊など)「花ロード」に参加しました。

私は、「高野商店」さんで、展示させていただきました。
高野さんのところは、元麻屋さんで、様々な麻が置いてあり見ているだけで楽しいです。
今は住んでいないそうです。

確か、築100年以上は経っているという貫禄たっぷりの古民家です。
棚や壁、机、階段、壁…どれをとってもかっちょええ!
京都のような“うなぎの寝床”みたいに、細長い不思議な造りになっていました。

今回の作品のテーマは、「お花畑のような〜」です。

高田に下見に行ったとき、朝顔の青さがとっても印象的でした。
吸い込まれるように青くて、ぼけ〜っと見とれていたら、
そこのお家のおばあちゃんが出てきて「喜んでもらえてよかったわぁ、ほほほ。」
と、品よく笑っていたのが印象的でした。
それで、「朝顔いっぱいあったらいいな」と思い、作品を作りました。

しかも、この貫禄たっぷりの空間で展示したらどうなんだべや?
是非見てみたいと思いまして。




こんな感じで展示しました。




最初は横一列に飾るつもりでいたけど、高野さんに
「あちこちに飾るんか?」って聞かれて
あぁ、バラけて飾ったほうがおもしろいかもなぁと思い
波打って飾ってみました。

一列に飾るより、こっちのほうが空間に広がりが出てよかったです。
ありがとうございます、高野さん。


外から見ると、こんな感じです。



お座敷の茶箪笥にも3点飾りました。
花と蝶と蝉の絵です。

今回の展示では、絵の位置決めが楽しい作業でした。
絵の位置が一点変わるだけで、絵全体がぎゅぎゅぎゅっと
引っ張り上げられるような感覚を味わえたりして
おもしろいなー!と思いました。
ドラゴンボールのシェンロンが出てきそうな感じです。(わかりにくいですねぇ。。)

あと、高田の方達はお茶してお喋りするのが好きだということも知りました。

梯子を借りた呉服屋さんに、梯子を返しに行ったとき
そこのおばあちゃんに
「ここで会ったのも何かの縁。いいから上がってお茶して行きなさい〜。」
って、いきなりお茶に誘われたりしました。
手作りの煮物や、豆、巻き寿司おいしかったぁ〜。
ごちそうさまでした。

高田は、あたたかい街でした。

おいしい日本酒を飲み、おいしいものも食べて幸せでございました。
おかげで太って帰って来たっす。


展示をするにあたって、協力してくださった方々
ありがとうございました!大変助かりました。
そして、無事に展示もすることができました。
感謝感謝です。

2008/10/09

森のなか

作品つくってるときって、先の見えないゴールに向かって
暗い森のなかを、ひとりで孤独に不安な気持ちで、彷徨ってる感じがする。

だけど、人に頼っても仕方ないから自分に対して掘り下げていくんですよ。
もがいて、悩んで、放心状態になったり、ひとりで盛り上がったり。。
先が見えないから、不安で不安で。

んで、先が長いかと思ってたら、いきなりゴールが見えてたりしてて。
ほっと安心しては、「これでいいのかな」と、また不安になったり。

作品作るって、重労働だぁね〜。
魂を削る感じとでも言えばいいんかなー。

だから、キラッとしたものがでてくるんだな〜。

オーラ〜ァィ!